アビスフィアは、ちょっと歩みをゆるめたりとか、羽をやすめたりとか、ちょっと気分を変えたいなぁというようなときのための場所です。
わたしたちの世界は、ついついがんばってしまうようにできているように感じます。
がんばることももちろん大切だと思いますが、意識していないと、がんばることになれて、こころががさがさしてしまったりすることもあるように思います。
がんばることになれたからだは、かちこちしてこわばっています。
ちょっと鎧をまとっているようです。
自分をまもるのによさそうですが、常にまとっていると、自分にもきびしい目をもつようになってきたりします。
わたしは、かちこちして、からだとこころのバランスを崩した時季がありました。
その時季の経験から、改めて、ちからを抜いてゆったりとすることの意義と大切さを思っています。
それは、このちいさなへやへ来てくださるゲストさんたちの、受けていただいたあとのおだやかな表情を見ていても感じます。
肌には、ふれられるとしあわせを感じたり、安全を感じたりするセンサーがついています。
そのからだの自然なしくみをかりて、こころやからだをゆるめる… たとえば雲にのってぷかぷかするような、猫のようにけづくろいするような、思う存分おひるねするような、縁側でひなたぼっこするような、草原をはだしで歩くような時間になればいいなぁと思っています。